“粛(しずか)” の例文
旧字:肅
先達(せんだつ)の女房に、片手、手を曳(ひ)かれて登場。姿を粛(しずか)に、深く差俯向(さしうつむ)き、面影やややつれたれども、さまで悪怯(わるび)れざる態度、徐(おもむろ)に廻廊を進みて、床を上段に昇る。昇る時も、裾捌(すそさば)き静(しずか)なり。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)