“粛清”の読み方と例文
読み方割合
しゅくせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのほか、解官停任げかんていにん公卿くげばらも、かたっぱしから、獄舎ひとや同様なかこいに抛り込んで監視するなど、粛清しゅくせいのあらしは、一時、満都をふるえあがらせた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信西のはらには、鳥羽法皇崩御の前から、一定した計画があり、この戦乱を機に、除くべき者は、すべて公然と、血の粛清しゅくせいほふり去ろうという考えがうかがわれる。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「よくぞ、彼より叛心はんしんを明らかにした。この事なくば、忘恩の賊も、討つ日はなかった。この度こそ、木曾のみか、二心ある者、ことごとくを、粛清しゅくせいして余すなく、甲軍の陣紀を一新せねばならぬ!」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)