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粗削
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あらけず
ふりがな文庫
“
粗削
(
あらけず
)” の例文
ぎいぎいと
櫂
(
かい
)
が鳴る。
粗削
(
あらけず
)
りに
平
(
たいら
)
げたる
樫
(
かし
)
の
頸筋
(
くびすじ
)
を、太い
藤蔓
(
ふじづる
)
に
捲
(
ま
)
いて、余る一尺に丸味を持たせたのは、両の手にむんずと握る便りである。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
頭の上は大空で、否、大空の中に、
粗削
(
あらけず
)
りの石の
塊
(
かたまり
)
が挟まれていて、その塊を土台として、
蒲鉾形
(
かまぼこなり
)
の
蓆
(
むしろ
)
小舎が出来ている。
奥常念岳の絶巓に立つ記
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
そして、その
素人素人
(
しろうとしろうと
)
した
粗削
(
あらけず
)
りな
遣
(
や
)
り口こそ、かえってその筋の苦労人の手足を封じ込めた最大の
真因
(
しんいん
)
だった観がある。が、実際は、こうなるとすべてが運であり、一に機会の問題である。
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
粗
常用漢字
中学
部首:⽶
11画
削
常用漢字
中学
部首:⼑
9画
“粗”で始まる語句
粗
粗忽
粗末
粗相
粗朶
粗笨
粗雑
粗略
粗漏
粗暴