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粉薬
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こなぐすり
ふりがな文庫
“
粉薬
(
こなぐすり
)” の例文
旧字:
粉藥
『ええ、そうですわ』と
遂
(
つい
)
に君江は答えた。そこで私は云った。『煙草にあの白い
粉薬
(
こなぐすり
)
を載せて火を
点
(
つ
)
ける。それでいいのだろう』君江は黙って
肯
(
うなず
)
いた
ゴールデン・バット事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
T君は雑嚢から解熱剤の白い
粉薬
(
こなぐすり
)
を出して、その用法を説明してあたえると、老人は地にひざまずいて押し戴いた。それをみていて、僕はひどく気の毒になった。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
K——
博士
(
はかせ
)
のくれる
粉薬
(
こなぐすり
)
は、ぴったり彼女の性に合っていると見えて、いつも
手提
(
てさげ
)
のなかに用意していたくらいだったので、少し暖かいところへ出てみたいと思っていた。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
麻袋の中には
赭土
(
あかつち
)
色をした
粉薬
(
こなぐすり
)
のようなものが貯えてあって、まず蛇の来る前路にその粉薬を一文字にふりまく。それから四、五間ほど引下がったところにまた振りまく。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“粉薬”の意味
《名詞》
粉薬(ふんやく、こなぐすり、こぐすり)
粉末状になった薬。粉剤。散剤。
(出典:Wiktionary)
粉
常用漢字
小5
部首:⽶
10画
薬
常用漢字
小3
部首:⾋
16画
“粉”で始まる語句
粉
粉雪
粉微塵
粉本
粉砕
粉黛
粉々
粉末
粉飾
粉韲