築洲つきず)” の例文
「あれ、彼処あすこですわ。」と玉野がゆびさす、大池おおいけうしとらかたへ寄るところに、板を浮かせて、小さな御幣ごへいが立つて居た。真中の築洲つきずつるしまと言ふのが見えて、ほこら竜神りゅうじんまつると聞く。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「あれ、あすこですわ。」と玉野がゆびさす、大池をうしとらかたへ寄る処に、板を浮かせて、小さな御幣ごへいが立っていた。真中まんなか築洲つきずに鶴ケ島というのが見えて、ほこらに竜神をまつると聞く。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)