箒目はうきめ)” の例文
その上家の裏には小さい畑まで作つて、菜つ葉や豆などを育ててゐますが、畝間うねま箒目はうきめを入れるほどの念の入れやうで
狹苦せまくるしいにしてもきちんとした傭人部屋やとひにんべや周圍しうゐつち箒目はうきめれてみづでもつてたり、其處そこらでつく朝顏あさがほなへもらつてどんな姿なりにもはちうゑたりしてると奉公ほうこうつらくもおもはないのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
誰のたしなみか美しく箒目はうきめが入つて、小鳥の足跡も付いては居ず、その上の格子にも何んの異状もありません。
日照ひでり續きの庭に箒目はうきめ美しく掃除さうぢが屆いて、其處には足跡らしいものもなく、縁側は行止りですから、若しお鈴が人に殺されたものとすれば、曲者は外から入つたのでなく
「その上箒目はうきめまで入つて居る」