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竦然
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しょうぜん
ふりがな文庫
“
竦然
(
しょうぜん
)” の例文
きッと、
睨
(
ね
)
めすえるようにして、言い放つ、浪路の目つきに触れると、甚太郎は、
竦然
(
しょうぜん
)
と、肌が、粟立つのをすらおぼえるのだ——
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
駆けて行って見れば、扉は倒れ雨と風の中に山田春雄が
竦然
(
しょうぜん
)
として立っていた。折も折、稲光りがぴかぴか光ってそれは幽霊のようにおののいて見えた。
光の中に
(新字新仮名)
/
金史良
(著)
ビーブ・ダニエルの乙に気取ったところだの、憤然たるもの、
嫣然
(
えんぜん
)
たるもの、
竦然
(
しょうぜん
)
たるもの、
恍惚
(
こうこつ
)
たるもの、見るに随って彼女の顔や体のこなしは一々変化し
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
と笑い出したが、それは尋常の笑いではなく、すなわち変態性慾者かないしは先天的犯罪人が、時あって洩らす残忍の笑いで、さすが豪勇の信玄も
竦然
(
しょうぜん
)
としたということである。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
竦然
(
しょうぜん
)
とした感じでふと思いだされて、自分はペンを
措
(
お
)
いて
鬱
(
ふさ
)
ぎこんでしまった。
死児を産む
(新字新仮名)
/
葛西善蔵
(著)
▼ もっと見る
京師の画工丸山
主水
(
もんど
)
(応挙)、女鬼をえがくに名あり。予が蔵する物すぐれて妙なり。なにより思いを構えてえがきはじめたりしや、見る人、毛髪
竦然
(
しょうぜん
)
としてたち、実に神画と称すべし。
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
そのひとはそういう今日の人の気風に
竦然
(
しょうぜん
)
としたと語った。
私の感想
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
私は
竦然
(
しょうぜん
)
とした。
地球要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
竦然
(
しょうぜん
)
とした感じで生々しい。
「健やかさ」とは
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
こう思って私は
竦然
(
しょうぜん
)
とした。
秘密
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
竦
漢検1級
部首:⽴
12画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“竦”で始まる語句
竦
竦立
竦毛