“章(しょう)” の例文
右手に方(あた)って遠山が鋸の歯のように尖んがった処に、黄いろな一抹の横雲が夕映の名残りを染めて見えていた。章(しょう)はぼんやりした眼で、その横雲の方を見ながら、糧食(べんとう)の残りの餅を喫(く)っていた。
狼の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ここにのせた「母の話(はなし)」は、その追憶風(ついおくふう)の小説『ピエール・ノジエール』の中の一章(しょう)で、これだけ読(よ)めばアナトール・フランスがみんなわかるというようなものではありませんけれど、まずまず
母の話 (新字新仮名) / アナトール・フランス(著)