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空洞
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うろ
ふりがな文庫
“
空洞
(
うろ
)” の例文
年を経た松や
桧
(
ひのき
)
や杉、梧桐や柏の喬木が、萩や
満天星
(
どうだん
)
や
櫨
(
はぜ
)
などの、灌木類とうちまじり、苔むした岩や
空洞
(
うろ
)
となった
腐木
(
くちき
)
が、それの間に
点綴
(
てんてつ
)
され、そういうおそろしい光景を
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
彼の家に移って後も、
梅雨
(
つゆ
)
前
(
まえ
)
になると蛇が来て
空洞
(
うろ
)
の
孔
(
あな
)
から頭を出したり、
幹
(
みき
)
に
絡
(
から
)
んだり、枝の上にトグロをまいて日なたぼこりしたりする。三疋も四疋も出て居ることがある。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
しづかなる空の
中処
(
なかど
)
に
空洞
(
うろ
)
ありて
来
(
きた
)
る待つとふけだしその
空洞
(
うろ
)
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
代々木の山の中に、最早
腐
(
くさ
)
りかけて、両眼は
烏
(
からす
)
につゝかれ、
空洞
(
うろ
)
になって居たそうだ。原因は分らぬが、彦さんの実父は養子で、彦さんの母に追出され、今の
爺
(
おやじ
)
は
後夫
(
あといり
)
と云う事であった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
だがはたして杉の大木に、そんな
空洞
(
うろ
)
があるのだろうか?
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
中は
悉皆
(
すっかり
)
空洞
(
うろ
)
になって、枝の或ものは
連理
(
れんり
)
になって居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
“空洞”の意味
《名詞》
空洞(くうどう)
中に穴があいて空間があること。また、その空間。
ほらあなのこと。
肺結核などにより体内の組織が液化して空間が生じること。
(出典:Wiktionary)
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
洞
常用漢字
中学
部首:⽔
9画
“空洞”で始まる語句
空洞木
空洞球状