“空店”の読み方と例文
読み方割合
あきだな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、演戯茶房しばいちゃや蔦屋つたや主翁ていしゅ芳兵衛よしべえと云う者であったが、放蕩ほうとうのために失敗して、吉原角町河岸よしわらすみちょうがしつぶれた女郎屋の空店あきだなを借りて住んでいた。
幽霊の衣裳 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
死んだきょうだいの四人は、差配の家で湯灌ゆかんをし、みんなで死装束をしてやってから、卯兵衛の隣りにある空店あきだなに移した。
赤ひげ診療譚:06 鶯ばか (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そういうわけですから、家はもう空店あきだなになってしまって、二、三日中にほかの人が越して来るとかいう噂でございます
半七捕物帳:09 春の雪解 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)