たま)” の例文
と呼んで来たのを幸、すっかり掻浚かきさらって、かごたまった紙屑の中へ突込んで売りました。屑屋は大な財布を出して、銭の音をさせながら
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
生きてゐるうちに、大著述にでも纏められゝば結構だが、あれで死んで仕舞つちやあ、反古ほごたまる許だ。実に詰らない。と嘆息してゐた事がある。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)