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稲叢
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いなむら
ふりがな文庫
“
稲叢
(
いなむら
)” の例文
その男が、あっけらかんとしている途端に、
四辺
(
あたり
)
の
稲叢
(
いなむら
)
のかげから、同じような程度の遊び人
体
(
てい
)
の(旅装の)男がのこのこと出て来ました。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
背負っていった大風呂敷を持って彼は、舞台のほうへ出かけてゆくと、
定式幕
(
じょうしきまく
)
や
野遠見
(
のどおみ
)
の背景や小道具の
稲叢
(
いなむら
)
を飾りつけた。
円太郎馬車
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
二人の百姓はずっとはなれた
稲叢
(
いなむら
)
のところにおり、七十郎は畦道に立っている
稲架
(
いねかけ
)
から、手ごろの添木を一本抜き取った。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
構えのうちにある小屋でも
稲叢
(
いなむら
)
でも、皆川を過ぎて行く船頭の処から見えました。
唖娘スバー
(新字新仮名)
/
ラビンドラナート・タゴール
(著)
全地域にわたって、絵画的な四、五の群をなす、大きな藁の
稲叢
(
いなむら
)
がある。これは高さの違う高い棒の周囲に集められ、各々その中心をなす棒の先端である所の、小さな尖塔を持っている。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
▼ もっと見る
それから
百舌
(
もず
)
に
頬白
(
ほおじろ
)
、頬白がいる位だから、里の田の
畔
(
あぜ
)
、
稲叢
(
いなむら
)
のあたりに、こまッちゃくれた雀共が、仔細ありげにピョンピョンと飛び跳ねながら、群れたかっていたとてさらに不思議はない。
旗本退屈男:08 第八話 日光に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
稲
常用漢字
中学
部首:⽲
14画
叢
漢検準1級
部首:⼜
18画
“稲”で始まる語句
稲荷
稲妻
稲
稲光
稲田
稲扱
稲荷様
稲村
稲荷鮨
稲荷町