種明たねあか)” の例文
「ふしぎだなあ。小林君きみにはわかっているんだろう。早く、種明たねあかしをしたまえ。」
電人M (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
言う者も聞く者も、ともに不思議な出来事に、驚嘆きょうたんの連発であったが、これこそ不連続線のなせる悪戯いたずらであったとは、後に「火の玉」少尉が元気を回復してからの種明たねあかしであった。
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
今川焼の隣は手品の種明たねあかし、行灯あんどんの中がぐるぐる廻るのは走馬灯まわりあんどで、虫売の屋台の赤い行灯にも鈴虫、松虫、くつわ虫の絵が描かれ、虫売りの隣の蜜垂みたらし屋では蜜を掛けた祇園ぎおんだんごを売っており
アド・バルーン (新字新仮名) / 織田作之助(著)
明智は一同を見まわして、おどろくべき種明たねあかしをしました。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
黄金仮面は憎々しく種明たねあかしをした。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)