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ふりがな文庫
“
私
(
ひと
)” の例文
ところが、わたしの肚の中では依然として、妻が
私
(
ひと
)
を苦しめるという憤怒の念と、彼女の上を案じる胸騒ぎとが、相争っているのでした。
クロイツェル・ソナタ:01 クロイツェル・ソナタ
(新字新仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
つまりですね、旦那、やつが、
私
(
ひと
)
の目の前で四つん這いになったのを見て、癇癪玉を破裂さしちまったんで。
正直な泥棒:――無名氏の手記より――
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
「何うしたい!」
四度目
(
よたびめ
)
には気軽く訊ねた。「散々
私
(
ひと
)
を待たして置いて来る早々沈んで了って。何で其様な気の揉めることがあるの? 好い
情人
(
ひと
)
でも何うかしたの?」
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
清太郎さんもあまりの事に腹を立てて、いくら叔父さんでも主人でも、
私
(
ひと
)
の物を取上げて燒くといふのは無法だ。若しその梅の千五百十八番が千兩の一番に當つて居たらどうします。
銭形平次捕物控:176 一番札
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
奴さん
私
(
ひと
)
をすっかり骨抜きにしてしまいやがった! 四日目にわたしはさがしに出かけて、居酒屋という居酒屋を覗いて廻っては、いちいちたずねて見ましたが、おりません
正直な泥棒:――無名氏の手記より――
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
▼ もっと見る
お雪の奴、いま頃は何処に何うしているだろう? 本当に
既
(
も
)
う
嫁
(
かたづ
)
いているか。嫁いていなければ好いが、嫁いて居ると思えば心元なくてならぬ。
最後
(
のち
)
には自分から
私
(
ひと
)
を振切って行って了ったのだ。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
犬っころみたいに
私
(
ひと
)
の目を見ているばかり。
正直な泥棒:――無名氏の手記より――
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
“私”の意味
《人称代名詞》
(わたし、わたくし)一人称。
(出典:Wiktionary)
“私”の解説
私(し、わたくし)は、仕事場などの社会的集団の中における人間の属性と対比して、一個人としての属性を示すときに用いられる言葉である。
この意味における反対語は公(こう、おおやけ)である。例えば、「私用」は仕事に関係のない行動や物品を指し、「公用」はもっぱら仕事上の行動や仕事に用いる物品を指す。
(出典:Wikipedia)
私
常用漢字
小6
部首:⽲
7画
“私”を含む語句
私等
私語
私達
私通
私生児
私共
私宅
私室
私娼
私部
私刑
私窩子
歇私的里
私娼窟
私曲
私家
私怨
私事
私淑
私方
...