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秀盛
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ひでもり
然るに半四郎は
後藤秀盛と同道して
讃州高野村へ立歸り我家に到りて
父半左衞門へ
途中の
次第を落もなく物語りければ半左衞門は
且驚き
且喜び
早速秀盛を
請じ我子を助けられし
恩人なりと
厚く禮を
履ながら然は各々方も御存知の通り
養父秀盛は當時上州大間々に
罷在候處此程大病にて一
命旦夕に
迫り候由の飛脚到來せし故今より關東へ
罷り下るなりと有しかば門弟中聞て夫は
御道理なれども先生餘り
御性急かと存じ候
而て又後々の儀は如何なされ候やと申すに半四郎
然ば其事なり後の道場は
其許方に任せ置により能樣に計らひ給は