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碧桐
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あおぎり
ふりがな文庫
“
碧桐
(
あおぎり
)” の例文
碧桐
(
あおぎり
)
の蔭に
埃
(
ほこり
)
を
冠
(
かぶ
)
った瓦斯の見えるある下宿屋の前へ来かかったとき、母親と車夫との話し声を聞きつけて、薄暗い窓の
簾
(
すだれ
)
のうちから、「
鴨川
(
かもがわ
)
の姉さまかね。」と言って
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
妻や女中に注意をあたえながら、ありあわせた下駄を突っかけて、
沓脱
(
くつぬぎ
)
から硝子戸の外へ飛び出すと、
碧桐
(
あおぎり
)
の枯葉がばさばさと落ちて来た。門の外へ出ると、妻もつづいて出て来た。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
妻や女中に注意をあたえながら、ありあわせた下駄を突っかけて、
沓
(
くつ
)
ぬぎから硝子戸の外へ飛び出すと、
碧桐
(
あおぎり
)
の枯葉がぱさぱさと落ちて来た。門の外へ出ると、妻もつづいて出て来た。
火に追われて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
窓際に差し出ている
碧桐
(
あおぎり
)
の葉が黄色く
蝕
(
むしば
)
んで、庭続きの
崖
(
がけ
)
の方の木立ちに
蜩
(
かなかな
)
が
啼
(
な
)
いていた。そこらが古くさく汚く見えた。お庄は自分の古巣へ落ち着いたような心持で、低い窓に腰かけていた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
碧
漢検準1級
部首:⽯
14画
桐
漢検準1級
部首:⽊
10画
“碧”で始まる語句
碧
碧血
碧玉
碧空
碧眼
碧梧桐
碧落
碧瑠璃
碧色
碧潭