またたく)” の例文
酒や女に徒費するにはそれだけの金額などまたたくく間だ。裕福な友だちに逢ふと、おごりたくなる。逢ふまでもなく、電話で呼出して奢ることもある。どうしてだか、自分ながら分らない。
現代詩 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
四里ぐらいの道程みちのりまたたく間に、行きついてしまうに相違ない。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
またたく、あなただれ、百合のなか
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)