相果あひは)” の例文
さいはひに此の一念通じ候て、ともかくも御披おんひらか被下候くだされさふらはば、此身は直ぐ相果あひはて候とも、つゆうらみには不存申候ぞんじまをさずさふらふ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
槃特はんどく相果あひはてゝからこれはうむると、其墓場そのはかばえたのが茗荷めうがだとふ事だ、されば「名をになふ」と書いて「めうが」とませる、だから茗荷めうがへば馬鹿ばかになる
(和)茗荷 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「娘は到頭相果あひはてました、曲者の手に掛つて、たつた十九で——」
さまざまにあきら申候まをしさふらへども、此の一事はとても思絶ち難く候へば、わたくし相果あひは候迄さふらふまでには是非々々一度、如何に致候てもして御目おんめもじ相願ひ可申まをすべくと、此頃は唯其事ただそのことのみ一心に考居かんがへを申候まをしさふらふ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)