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相対
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さしむかい
ふりがな文庫
“
相対
(
さしむかい
)” の例文
旧字:
相對
宗蔵は三吉と
相対
(
さしむかい
)
に
胡坐
(
あぐら
)
にやった。「どうも胡坐をかかないと、食ったような気がしないネ——へえ、久し振で
田舎
(
いなか
)
の
御馳走
(
ごちそう
)
に成るかナ」
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
買ってから三日も経ったかと思われる新しいテーブル掛けのかかった食卓に夫と
相対
(
さしむかい
)
で座わる。
頸飾り
(新字新仮名)
/
ギ・ド・モーパッサン
(著)
お種はお雪と
相対
(
さしむかい
)
に坐って、余念もなく秋の仕度の手伝いをした。障子の側は明るくて、物を解いたり縫ったりするに好かった。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
やがて家のものは食卓の
周囲
(
まわり
)
に集った。お雪は三吉と
相対
(
さしむかい
)
に坐って、楽しそうに笑いながら食った。彼女の眼は柔順と満足とで輝いていた。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
短く白髪を刈込んだ一人の客が、森彦と
相対
(
さしむかい
)
に
碁盤
(
ごばん
)
を置いて、
煙管
(
きせる
)
を
咬
(
くわ
)
えていた。この人は森彦の親友で、
実
(
みのる
)
や
直樹
(
なおき
)
の父親なぞと事業を共にしたことも有る。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
お俊と
相対
(
さしむかい
)
に成ると、我知らず道徳家めいた口調に成ることを、深く
羞
(
は
)
じていた。そして、言うことが何となく
虚偽
(
うそ
)
らしく自分の耳にも響くことを、心苦しく思っていた。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
学士は私と
相対
(
さしむかい
)
に腰掛けて、私に煙草をすすめ自分でもそれを
燻
(
ふか
)
しながら、医局のものは皆な私の子供のことを気の毒に思うと言って、そのことは病院の日誌にも書き、又
芽生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
豊世は叔父と
相対
(
さしむかい
)
の席を夫に譲った。自分の敷いていた座蒲団を裏返しにして、夫に勧めた。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
対
常用漢字
小3
部首:⼨
7画
“相対”で始まる語句
相対峙
相対死
相対雇
相対間男
相対向
相対坐
相対塁
相対的
相対位置
相対密夫