トップ
>
盲人
>
めしい
ふりがな文庫
“
盲人
(
めしい
)” の例文
渠
(
かれ
)
は
路頭
(
ろとう
)
の
乞食
(
こつじき
)
の
如
(
ごと
)
く、腰を
屈
(
かが
)
め、頭を下げて、
憐
(
あわれみ
)
を乞えり。されどもなお応ずる者はあらざりしなり。
盲人
(
めしい
)
はいよいよ
途方
(
とほう
)
に暮れて
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この
憐
(
あわれ
)
むべき
盲人
(
めしい
)
は肩身狭げに下等室に
這込
(
はいこ
)
みて、
厄介
(
やっかい
)
ならざらんように片隅に
踞
(
うずくま
)
りつ。人ありてその
齢
(
よわい
)
を問いしに、
渠
(
かれ
)
は
皺嗄
(
しわが
)
れたる声して、七十八歳と答えき。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
酷
(
むご
)
くも
袂
(
たもと
)
を振払いて、再び
自家
(
おのれ
)
の苦悩に
悶
(
もだ
)
えつ。
盲人
(
めしい
)
はこの
一喝
(
いっかつ
)
に
挫
(
ひし
)
がれて、
頸
(
くび
)
を
竦
(
すく
)
め、肩を
窄
(
すぼ
)
めて
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
盲
常用漢字
中学
部首:⽬
8画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“盲人”で始まる語句
盲人怨
盲人相撲
盲人縞仕立