トップ
>
目論
>
もくろん
ふりがな文庫
“
目論
(
もくろん
)” の例文
今日までに入用であるといえば、明智は今にも、この人形を使って、一仕事する積りに相違ないが、一体全体この男何を
目論
(
もくろん
)
でいるのだろう。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
アイリスの功利的ずるさが、差し当り二人に決闘の真似事をさせて、自分を彼等から解放させようと
目論
(
もくろん
)
だ。
決闘場
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
東京市の貧弱なる膨脹に
付
(
つ
)
け
込
(
こ
)
んで、最低度の資本家が、なけなしの
元手
(
もとで
)
を二割乃至三割の
高利
(
こうり
)
に
廻
(
まは
)
さうと
目論
(
もくろん
)
で、あたぢけなく
拵
(
こしら
)
へ
上
(
あ
)
げた、生存競争の
記念
(
かたみ
)
である。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
千登世が縫物のことで近付きになつた向う隣りの醫者の未亡人が彼等の窮状を聞き知つて買ひ取つたばかりのその家の
目論
(
もくろん
)
でゐた改築を沙汰止みにして提供したのだつた。
崖の下
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
いよいよ猿を彫ろうと
目論
(
もくろん
)
でいる処へ、八月の末に娘が加減が悪くなり、看護に心を尽くした甲斐もなく、九月九日に亡くなってしまいましたので、私の悲しみは前にも申したような次第で
幕末維新懐古談:73 栃の木で老猿を彫ったはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
▼ もっと見る
が、それを言い出した稲富喜三郎は、一体何を
目論
(
もくろん
)
でいることでしょう。
江戸の火術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「大きなものを
目論
(
もくろん
)
でいるんだよ」
村の成功者
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
東京市の貧弱なる膨脹に付け込んで、最低度の資本家が、なけなしの元手を二割
及至
(
ないし
)
三割の高利に廻そうと
目論
(
もくろん
)
で、あたじけなく
拵
(
こしら
)
え上げた、生存競争の
記念
(
かたみ
)
であった。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
論
常用漢字
小6
部首:⾔
15画
“目論”で始まる語句
目論見
目論見書
目論見通