“発落”のいろいろな読み方と例文
旧字:發落
読み方割合
なりゆき75.0%
はつらく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その話の発落なりゆきうして歩いてゐ乍らも心に懸らぬではない。否、それが心に懸ればこそ、静子は種々いろいろの思ひを胸に畳んだ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
リツプは元から政治家ではないから、国の発落なりゆきには余り感じませなんだが、かれも曾て一種の圧制の下に立つて、大息ためいきばかりいて居た事がありました。それは女房の圧制です。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
等しく生計を立つるが為めなりといへども、然も彼の業は、かの算珠さんしゆ盤上に心転々し、没索ぼつさくたる生活に日夕を埋めて、四時の発落はつらくさへも知らぬが如き非興のものに非ず。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)