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疳違
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かんちが
ふりがな文庫
“
疳違
(
かんちが
)” の例文
「どうして
遠近
(
えんきん
)
無差別
(
むさべつ
)
黒白
(
こくびゃく
)
平等
(
びょうどう
)
の水彩画の比じゃない。感服の至りだよ」「そうほめてくれると僕も乗り気になる」と主人はあくまでも
疳違
(
かんちが
)
いをしている。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼女が喜こんで彼を見返そうとする
刹那
(
せつな
)
に、「いや
疳違
(
かんちが
)
いをしちゃいけない、何をしているかちょっと
覗
(
のぞ
)
いて見ただけだ。お前なんかに用のあるおれじゃない」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
こう思ったが
向
(
むこ
)
うは文学士だけに口が達者だから、議論じゃ
叶
(
かな
)
わないと思って、だまってた。すると先生このおれを降参させたと
疳違
(
かんちが
)
いして、早速伝授しましょう。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
いやしくも人格のある以上、それを踏み違えて、国家の亡びるか亡びないかという場合に、
疳違
(
かんちが
)
いをしてただむやみに個性の発展ばかりめがけている人はないはずです。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
疳違
(
かんちが
)
いをして、男の子の
玩具
(
おもちゃ
)
を買おうとした継子は、それからそれへといろいろなものを並べられて、買うには買われず、
止
(
よ
)
すには止されず、弱っているところであった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
疳
漢検1級
部首:⽧
10画
違
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“疳”で始まる語句
疳
疳癪
疳高
疳性
疳癖
疳走
疳癪玉
疳癪持
疳癪筋
疳癪声