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甲声
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かんごえ
ふりがな文庫
“
甲声
(
かんごえ
)” の例文
旧字:
甲聲
小さな声でいっているつもりなのだろうが、沼間夫人の声は
甲声
(
かんごえ
)
だから、つつぬけに社交室までとどくのである。
キャラコさん:01 社交室
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
何処かに
錆
(
さび
)
を含んだ、藝人らしい
甲声
(
かんごえ
)
を絞って、女の袂を掠めたり、立ち木に頭を打ちつけたり、無茶苦茶に彼方此方へ駈け廻るのですが、挙動の激しく迅速なのにも似ず
幇間
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
田舎芸妓のボロ三味線に、
野卑
(
やひ
)
な俗曲を、女の
甲声
(
かんごえ
)
と、男の
胴間声
(
どうまごえ
)
とが合唱して、そこへ
太鼓
(
たいこ
)
まで入っているのです。珍しく
大
(
おお
)
一座と見えて廊下を走る女中の足も忙しそうに響いて来ます。
湖畔亭事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
甲
常用漢字
中学
部首:⽥
5画
声
常用漢字
小2
部首:⼠
7画
“甲”で始まる語句
甲斐
甲
甲板
甲冑
甲高
甲羅
甲虫
甲走
甲斐性
甲斐甲斐