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田舎唄
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いなかうた
ふりがな文庫
“
田舎唄
(
いなかうた
)” の例文
旧字:
田舍唄
と、遥か坂下の方で、もう姿の見えぬ酒売りの男の
田舎唄
(
いなかうた
)
が聞えていた。それが合図だったのだろう。とつぜん、七人は爆笑の声もひとつに手を打ち叩いた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ぼろぼろの
襤褸
(
つづれ
)
を着て、青い
鼻洟
(
はな
)
を
垂
(
た
)
らして、結う油もない頭髪を
手拭
(
てぬぐ
)
いで広く巻いて、叔父の子を背負いながら、村の鎮守で終日
田舎唄
(
いなかうた
)
を唄うころは無邪気であった。
ネギ一束
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
どこからか、
田舎唄
(
いなかうた
)
が聞えてきた。男の声である。ひょイ、ひょイ、ひょイ……と唄の節には、
担
(
にな
)
い腰の足拍子が巧くのっていた。兵たちは皆、後ろの坂道を振り向いた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、外の方で、
田舎唄
(
いなかうた
)
だが、
粋
(
いき
)
な声がふと聞えた。見ると、行者ていの若い男が、
天秤
(
てんびん
)
で一
荷
(
か
)
の荷をかついで通った。その竹籠の中には、
蓮
(
はす
)
の葉にのせた桃色の牛肉や酒や野菜などをのせている。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
田
常用漢字
小1
部首:⽥
5画
舎
常用漢字
小5
部首:⼈
8画
唄
常用漢字
中学
部首:⼝
10画
“田舎”で始まる語句
田舎
田舎者
田舎漢
田舎道
田舎家
田舎娘
田舎訛
田舎町
田舎侍
田舎路