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いなかうた
ふりがな文庫
“いなかうた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
田舎唄
66.7%
田舎歌
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田舎唄
(逆引き)
と、遥か坂下の方で、もう姿の見えぬ酒売りの男の
田舎唄
(
いなかうた
)
が聞えていた。それが合図だったのだろう。とつぜん、七人は爆笑の声もひとつに手を打ち叩いた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ぼろぼろの
襤褸
(
つづれ
)
を着て、青い
鼻洟
(
はな
)
を
垂
(
た
)
らして、結う油もない頭髪を
手拭
(
てぬぐ
)
いで広く巻いて、叔父の子を背負いながら、村の鎮守で終日
田舎唄
(
いなかうた
)
を唄うころは無邪気であった。
ネギ一束
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
どこからか、
田舎唄
(
いなかうた
)
が聞えてきた。男の声である。ひょイ、ひょイ、ひょイ……と唄の節には、
担
(
にな
)
い腰の足拍子が巧くのっていた。兵たちは皆、後ろの坂道を振り向いた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、外の方で、
田舎唄
(
いなかうた
)
だが、
粋
(
いき
)
な声がふと聞えた。見ると、行者ていの若い男が、
天秤
(
てんびん
)
で一
荷
(
か
)
の荷をかついで通った。その竹籠の中には、
蓮
(
はす
)
の葉にのせた桃色の牛肉や酒や野菜などをのせている。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いなかうた(田舎唄)の例文をもっと
(2作品)
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田舎歌
(逆引き)
ここでは、
巫女
(
みこ
)
の鈴が鳴り、笛や鼓が、野趣に富む
田舎歌
(
いなかうた
)
に合せて沸き、町屋の方でも、神楽囃しに似た太鼓がとどろく。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いなかうた(田舎歌)の例文をもっと
(1作品)
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