トップ
>
生湿
>
なまじめ
ふりがな文庫
“
生湿
(
なまじめ
)” の例文
旧字:
生濕
持っていて、それに
生湿
(
なまじめ
)
りの土が付いていたから、金杉の竹松親分に縛られたのも無理はない。あの人は道楽がひどいから、五両と
纏
(
まと
)
まった金を
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
新助は
萎
(
しお
)
れ切って、いつの間にやら
生湿
(
なまじめ
)
りの土の上へ坐っておりました。言い交したお駒を殺した激動に打ちのめされて、松五郎の憤怒などは素より眼中にありません。
銭形平次捕物控:057 死の矢文
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
一人は外科へ、一人は町役人へ、一人は土蔵の扉を開けて若旦那の染五郎を出すため、左陣は
生湿
(
なまじめ
)
りの路地に足跡をつけるのを嫌って、大廻りに店口の方から入って来ました。
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
水船から
這
(
は
)
い上がって、半身ぐしょ濡れのまま縛られたのでしょう、腰から下は
生湿
(
なまじめ
)
りのまま、折目も縫目も崩れて、筵の上にしょんぼり坐ったお蔦は、妙に平次の感傷をそそります。
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
たった一つの
手燭
(
てしょく
)
で、平次は実によく調べて行きます。
生湿
(
なまじめ
)
りの庭には
誂
(
あつら
)
えたように足跡があって、それがかなり大きいことや、突当りの木戸は外から簡単に
輪鍵
(
わかぎ
)
の外せることを見極め
銭形平次捕物控:100 ガラッ八祝言
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
誘
(
おび
)
き出した
曲者
(
くせもの
)
は、長崎屋の庭で妹を殺害し塀越しに死骸を投げ込んだのだ。六尺の土塀の上に付いた血や、植込みの
躑躅
(
つつじ
)
の枝が折れて、
生湿
(
なまじめ
)
りの土に深く型の付いたのなどは、その証拠だ
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
源吉は
生湿
(
なまじめ
)
りの手拭をお吉の眼の前にヒラヒラさせました。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
黒い影は
生湿
(
なまじめ
)
りの土の上に
双手
(
もろて
)
を突きました。
銭形平次捕物控:134 仏師の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
湿
常用漢字
中学
部首:⽔
12画
“生”で始まる語句
生
生命
生憎
生活
生涯
生々
生垣
生物
生温
生死