甘粛省かんしゅくしょう)” の例文
旧字:甘肅省
かくてこの大軍が、やがて蜀境の西平関せいへいかん甘粛省かんしゅくしょう)へ近づいていた頃、寝耳に水、いま祁山きざん渭水いすいのあいだに在る孔明の所へ
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一九二〇年のシナ甘粛省かんしゅくしょうの地震には十万人の死者を生じた。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
忽然こつぜんと、蒙古もうこ高原にあらわれて、胡夷えびすの猛兵をしたがえ、隴西ろうせい甘粛省かんしゅくしょう)の州郡をたちまちり奪って、日に日に旗を増している一軍があった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして南安郡(甘粛省かんしゅくしょう蘭州らんしゅうの東)の城中へ入り、これへ諸方の大軍を吸って堅固をたのんだ。南安は著名な堅城である。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西涼州せいりょうしゅう甘粛省かんしゅくしょう陝西せんせい奥地一帯)の太守馬騰ばとうをお召しになり、彼の擁している匈奴きょうどの猛兵や、今日まで無傷に持たれている軍需資源をもって、玄徳を討たせるのです。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西涼せいりょう甘粛省かんしゅくしょう・蘭州)の地にある董卓とうたくは、前に黄巾賊の討伐の際、その司令官ぶりは至ってかんばしくなく、乱後、朝廷から罪を問われるところだったが、内官の十常侍一派をたくみに買収したので
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西涼せいりょう甘粛省かんしゅくしょう・蘭州)の地方におびただしい敗兵が流れこんだ。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)