めずらし)” の例文
... 妻が必ず彼れに吹込み此罪をおかさせたのです」と女の口にはめずらしきほど道理を推して述べ来る、其言葉に順序も有り転末も有り、目科も是に感心せしか「成るほど」とて嘆息せり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
此際は蕨のみならず、よもぎも多く採りたり。其時すぐに用うる時は、きびと共に蓬を以て草餅としてしょくする時は、めずらしあじわいあるをいずれも喜んで喰するによりて、大に経済上に於て益あり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)