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獰猛
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だうまう
ふりがな文庫
“
獰猛
(
だうまう
)” の例文
美しい神々しいおつな……
獰猛
(
だうまう
)
な鹿田……富之助の頭のこの烈しい
對照
(
コントラスト
)
が更に幾多の不祥な聯想を呼んだ。或ものは鮮明に表象に現はれた。
少年の死
(旧字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
さうして今
独逸
(
ドイツ
)
を縦横に
且
(
かつ
)
獰猛
(
だうまう
)
に活躍させてゐる
此
(
この
)
軍国主義なるものを、もつと遠距離から、もつと小さく観察したい。
点頭録
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
その中に近づいて來たのは、三十五六の
獰猛
(
だうまう
)
な武家、私慾と
爭氣
(
さうき
)
をねり固めたやうな男ですが、その代りお國侍らしい單純さも、何處かに匂ひます。
銭形平次捕物控:078 十手の道
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
また、海岸地方や
谿谷
(
けいこく
)
の多くは、熱病の巣と云つてもよいほどであります。それから、猛獣や毒虫がはびこつてゐますし、奥地の方には、
獰猛
(
だうまう
)
で危険な土人たちが住んでゐます。
アフリカのスタンレー
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
或は聖美なるもの、或は毒悪なるもの、或は慈仁なるもの、或は
獰猛
(
だうまう
)
なるもの、宗教の変遷、思想の進達に従ひて其形を異にするが如しと
雖
(
いへども
)
、要するに二岐に分れたる同根の観念なり。
他界に対する観念
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
▼ もっと見る
何
(
いづ
)
れを見ても天草産の
唐茄子面
(
たうなすづら
)
をした
獰猛
(
だうまう
)
な怪物
許
(
ばか
)
りである。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
醜惡
(
しうを
)
、
獰猛
(
だうまう
)
、
暴戻
(
ばうれい
)
のたえて異なるふしも無し。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
そのうちに立ち直る平次、二人が力を
協
(
あは
)
せさへすれば、金兵衞がどれほど
獰猛
(
だうまう
)
でも及ぶことではありません。
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
青表紙
(
あをべうし
)
の化物のやうな
瓢箪息子
(
へうたんむすこ
)
が、毛むくじやらの大肌脱ぎに、取亂した
獰猛
(
だうまう
)
な男が、首筋を刺されてフン反り返つて死んで居るのを見て、膽をつぶしたのは、まことに當然のことだつたのです。
銭形平次捕物控:266 処女神聖
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
獰
漢検1級
部首:⽝
17画
猛
常用漢字
中学
部首:⽝
11画
“獰猛”で始まる語句
獰猛組
獰猛性
獰猛者