“獰猛組”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうもうぐみ50.0%
だうまうぐみ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飯場はんばを出て二丁ばかり行くと、すぐ道端みちばたにある。木造ではあるがなかなか立派な建築で、広さもかなりだけに、獰猛組どうもうぐみとはまるで不釣合である。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかし一度この社会に首を突込つっこんで、獰猛組どうもうぐみの一人となりすましたら、一月二月と暮して行くうちには、この男くらいの勢力を得る事はできるかも知れない。できるだろう。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さうした私の悪意をきはめた陰口と見え透いたお世辞とによつて彼は転校者として肩身の狭い思ひから巧に舎内の獰猛組だうまうぐみに親交を求め、すみやかに己が位置を築くことに汲々きふ/\としてゐた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)