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献上博多
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けんじょうはかた
ふりがな文庫
“
献上博多
(
けんじょうはかた
)” の例文
対
(
つい
)
の古渡り
唐桟
(
とうざん
)
に幅の狭い
献上博多
(
けんじょうはかた
)
をきゅっと締めて、乾児の勘弁勘次を促し、傘も斜に間もなく紅葉湯を後にした。
釘抜藤吉捕物覚書:09 怨霊首人形
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
七つ糸の
唐桟
(
とうざん
)
の
対
(
つい
)
に、
献上博多
(
けんじょうはかた
)
の帯をしめた彼を見ては、黒死館における面影など、
何処
(
いずく
)
にも見出されないのである。
人魚謎お岩殺し
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
下に着て居る古渡の更紗も面白くなく、
柿色
(
かきいろ
)
の
献上博多
(
けんじょうはかた
)
の帯も面白くなく、後に聞けば生意気を以て新道に鳴る花次の調子のなおさら面白くなく、それに
例
(
いつ
)
もの婢が二階座敷に出て居て
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
結城
(
ゆうき
)
の
藍微塵
(
あいみじん
)
の一枚着、
唐桟柄
(
とうざんがら
)
の
袷羽織
(
あわせばおり
)
、茶
献上博多
(
けんじょうはかた
)
の帯をぐいと
緊
(
し
)
め、
白柔皮
(
しろなめし
)
の緒の
雪駄穿
(
せったばき
)
で、髪をすっきりと刈った、気の利いた若いもの、風俗は一目で知れる……
俳優
(
やくしゃ
)
部屋の
男衆
(
おとこしゅ
)
で
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「帯は茶の
献上博多
(
けんじょうはかた
)
でございましょうね」
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“献上博多(
博多織
)”の解説
博多織(はかたおり)とは、福岡県福岡市の主に博多地区で特産とされる絹織物。最近は福岡市周辺に産地が分散しつつある。江戸時代、福岡藩黒田氏から徳川将軍家について献上された事から、特に最上の物を献上博多などとも呼ばれる。経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定されている。
(出典:Wikipedia)
献
常用漢字
中学
部首:⽝
13画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
博
常用漢字
小4
部首:⼗
12画
多
常用漢字
小2
部首:⼣
6画
“献上”で始まる語句
献上
献上品
献上物
献上人
献上使
献上陶器