爐邊ろべり)” の例文
新字:炉辺
先刻さつきから、出入ではひりのおあき素振そぶりに、けた、爐邊ろべりものをして母親はゝおやが、戸外おもて手間てまれるのに、フト心着こゝろづいて
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
私は小間使こまづかひとして働いてくれる、小さな孤兒みなしごにオレンジを一つ心づけに遣つて歸した。それからたつた獨りで私は、爐邊ろべりに腰掛けてゐる。今朝、村の學校は始まつたのだ。生徒は二十人であつた。