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熟〻
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つら/\
ふりがな文庫
“
熟〻
(
つら/\
)” の例文
我は媼の詞につきて
熟〻
(
つら/\
)
おもふに、むかし母とマリウチアとに伴はれて、ネミ湖畔に花束作りし時、わが上を占ひしことあるは此媼なりしなるべし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
思ひ積りて
熟〻
(
つら/\
)
世の無常を感じたる小松の
内大臣
(
ないふ
)
重盛卿、
先頃
(
さきごろ
)
思ふ旨ありて、熊野參籠の事ありしが、歸洛の後は一室に閉籠りて、猥りに人に
面
(
おもて
)
を合はせ給はず
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
時頼
世
(
よ
)
の有樣を觀て
熟〻
(
つら/\
)
思ふ
樣
(
やう
)
、扨も心得ぬ六波羅武士が
擧動
(
ふるまひ
)
かな、父なる人、祖父なる人は、昔知らぬ若殿原に行末短き
榮耀
(
ええう
)
の夢を貪らせんとて其の膏血はよも
濺
(
そゝ
)
がじ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
その學校生涯は爆竹の
遽
(
にはか
)
に耳を
駭
(
おどろ
)
かす如くなりき。その詩も亦然なり。彼草稿は猶我手に留まれり。何等の怪しき作ぞ。
熟〻
(
つら/\
)
これを讀むときは、畢竟是れ何物ぞ。斯くても尚詩といはるべき
歟
(
か
)
。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
掻き亂れたる心、
辛
(
やうや
)
う我に歸りて、
熟〻
(
つら/\
)
思へば、世を捨つるとは輕々しき
戲事
(
ざれごと
)
に非ず。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
熟
常用漢字
小6
部首:⽕
15画
〻
“熟”で始まる語句
熟
熟々
熟睡
熟視
熟柿
熟練
熟慮
熟考
熟知
熟議