“煩(わざわ)” の例文
安価なやくざな品であったからこそ、意識の煩(わざわ)いに犯されていないのである。かかる絵を描かねばならぬ彼らの運命に、何の誇りをか感じたであろう。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
唐の国でもこの種類の寵姫(ちょうき)、楊家(ようか)の女(じょ)の出現によって乱が醸(かも)されたなどと蔭(かげ)ではいわれる。今やこの女性が一天下の煩(わざわ)いだとされるに至った。馬嵬(ばかい)の駅がいつ再現されるかもしれぬ。
源氏物語:01 桐壺 (新字新仮名) / 紫式部(著)