激発げきはつ)” の例文
旧字:激發
上ずった声が、方々から激発げきはつして、中には、主君の御無念さを思うと、じっとしていられない、慟哭どうこくして、人影に沈んで嗚咽おえつする者もあった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
喬之助の虚心流は、ジワジワと徐々じょじょに動き、右近の観化流は、静中観物化せいちゅうかんぶっか、しずかなること林のごとき中から、やにわに激発げきはつして鉄をち、岩をくだくのである。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
青年の顔は、恐ろしい感情の激発げきはつのために、紫色にふくらんでいた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)