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滑稽本
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こっけいぼん
ふりがな文庫
“
滑稽本
(
こっけいぼん
)” の例文
それでも女二人は
滑稽本
(
こっけいぼん
)
の場合のように口を
利
(
き
)
き合わなかった。ひとしく注意の視線を巻紙の上に向けているだけであった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
現に源内自らも後年になってたくさんの
滑稽本
(
こっけいぼん
)
や
洒落本
(
しゃれぼん
)
を著しているのですが、それでいて他面にはいろいろな学問の道にも進もうとしたのですから
平賀源内
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
式亭三馬
(
しきていさんば
)
が何年か前に出版した
滑稽本
(
こっけいぼん
)
の中で、「
神祇
(
しんぎ
)
、
釈教
(
しゃっきょう
)
、
恋
(
こい
)
、
無常
(
むじょう
)
、みないりごみの
浮世風呂
(
うきよぶろ
)
」
戯作三昧
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それはすぐ隣りに住んでいるアンドレイ・セミョーヌイチのところで——レベジャートニコフのところで借りてきたんですの、いつもそんな
滑稽本
(
こっけいぼん
)
を借りてきていましたわ。
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
本草
(
ほんぞう
)
に関するものがたくさんにある外に、農作物、物産に関するものもあり、
火浣布
(
かかんぷ
)
、陶器、寒熱昇降器などの説明もあり、また他面には多くの
滑稽本
(
こっけいぼん
)
、
洒落本
(
しゃれぼん
)
、及び浄瑠璃の作品があるので
平賀源内
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
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滅多
(
めった
)
な事の云えないお延は、
脇
(
わき
)
に抱えて来た風呂敷包を開けて、岡本の貸してくれた英語の
滑稽本
(
こっけいぼん
)
を出して津田に渡した。その指の先には、お秀が
始終
(
しじゅう
)
腹の中で問題にしている例の指輪が光っていた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“滑稽本”の解説
滑稽本(こっけいぼん)は、江戸時代後期の戯作の一種。浮世草子・談義本・噺本などに包摂しがたい多種多様な作品を指す。
(出典:Wikipedia)
滑
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
稽
常用漢字
中学
部首:⽲
15画
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
“滑稽”で始まる語句
滑稽
滑稽味
滑稽談
滑稽者
滑稽家
滑稽感
滑稽雑談
滑稽劇
滑稽的
滑稽歌