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満干
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さしひき
ふりがな文庫
“
満干
(
さしひき
)” の例文
旧字:
滿干
私は、其眼に
満干
(
さしひき
)
する微かな波をも見遁す事はなかつた。二人共手を挙げた時、殊に豊吉の出来なかつた時は、藤野さんの眼は喜びに輝いた。
二筋の血
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
あゝ東京の街! 右から左から、刻一刻に
満干
(
さしひき
)
する人の
潮
(
うしほ
)
! 三方から電車と人とが
崩
(
なだ
)
れて来る三丁目の
喧囂
(
けんかう
)
は、
宛
(
さな
)
がら今にも戦が始りさうだ。お定はもう一歩も前に進みかねた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
些と美しい女中が時々渠の
室
(
へや
)
に泊るという事と、宿の
主婦
(
おかみ
)
——三十二三で、細面の、眼の
表情
(
しほ
)
の
満干
(
さしひき
)
の烈しい、
甚麽
(
どんな
)
急がしい日でも髪をテカテカさして居る主婦と、余程前から通じて居るといふ事は
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“満干”の意味
《名詞》
満潮と干潮、潮の満ち引き。干満。
(出典:Wiktionary)
満
常用漢字
小4
部首:⽔
12画
干
常用漢字
小6
部首:⼲
3画
“満”で始まる語句
満
満更
満足
満腔
満洲
満々
満潮
満天星
満目
満山