清水港しみずみなと)” の例文
駿州すんしゅう清見寺内せいけんじない石碑せきひあり、この碑は、前年幕府の軍艦咸臨丸かんりんまるが、清水港しみずみなとたれたるときに戦没せんぼつしたる春山弁造はるやまべんぞう以下脱走士のめに建てたるものにして
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
東京から地方へのがれ出るには、関西方面ゆきの汽車は箱根のトンネルがこわれてつうじないので、東京湾から船で清水港しみずみなとへわたり、そこから汽車に乗るのです。
大震火災記 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
興津おきつの題目堂で変な男と別れてから、東海道を少し南へ廻って、清水港しみずみなとへ立寄り、そこで小半時こはんときも暇をつぶしたが、今度は久能山道くのうざんみち駿府すんぷへ出て、駿府から一里半
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
江尻で下りて、俥で清水港しみずみなとを通った時も仙夢さんは
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)