“清住町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きよずみちょう66.7%
きよすみちょう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清住町きよずみちょうのひとかわを呼売りしたらこれでチョンということにし、今までの骨折りやすめに深川の大清で四人で大騒ぎをしようというのでもう席まで取ってある。
顎十郎捕物帳:22 小鰭の鮨 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
清洲橋という鉄橋が中洲から深川清住町きよずみちょうの岸へとかけられたのは、たしか昭和三年の春であろう。この橋には今だに乗合のりあい自動車の外、電車も通らず、人通りもまたさして激しくはない。
深川の散歩 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
千束せんぞく町、清住町きよすみちょう龍泉寺りゅうせんじ町———あの辺一帯の溝の多い、淋しい街をしばらくさまよって見たが、交番の巡査も、通行人も、一向気が附かないようであった。
秘密 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)