“深股”の読み方と例文
読み方割合
ふかもも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三、四人、いちどに丹波の前後から組みついて、脾腹ひばら、首すじ、籠手こて深股ふかもも、滅茶滅茶に突いたり、斬ったりしてしまった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
深股ふかももの傷は、柘榴ざくろのようにはじけている。ほかにも一、二ヵ所のかすり傷があって、五体はむごたらしいべにに塗られていた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
槍は、深股ふかももの辺を、突きいていた。ひどく出血はしたが、生命いのちは取りとめた。痛みなどは、少しも覚えなかった。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)