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淫楽
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いんらく
ふりがな文庫
“
淫楽
(
いんらく
)” の例文
旧字:
淫樂
残り五十両はそのまゝ
旧
(
もと
)
の通り幹の穴に隠し、右の四拾両を以て、一時
妾
(
めかけ
)
を囲ひ、
淫楽
(
いんらく
)
に
耽
(
ふけ
)
りをり候処、その妾も数年にして病死致し
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
お家の断絶後における
淫楽
(
いんらく
)
の自由を得んために、じゃまな嫡子はもとの忠僕であったあの質屋、すなわち三河屋へくれてしまったのでした。
右門捕物帖:04 青眉の女
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
しかるに彼はこの志士が血の涙の金を
私費
(
しひ
)
して
淫楽
(
いんらく
)
に
耽
(
ふけ
)
り、公道正義を
無視
(
なみ
)
して、一遊妓の
甘心
(
かんしん
)
を買う、何たる
烏滸
(
おこ
)
の
白徒
(
しれもの
)
ぞ。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
登の頭に殺人
淫楽
(
いんらく
)
、という意味の言葉がうかんだ。長崎で勉強したときに、
和蘭
(
オランダ
)
の医書でそういう症例をまなんだ。
赤ひげ診療譚:01 狂女の話
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
二人
(
ふたり
)
は、はた目には
酸鼻
(
さんび
)
だとさえ思わせるような肉欲の腐敗の末遠く、互いに
淫楽
(
いんらく
)
の
実
(
み
)
を互い互いから奪い合いながらずるずると
壊
(
こわ
)
れこんで行くのだった。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
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然し、
淫楽
(
いんらく
)
は、この特別な肉体によってすらも、人の心はみたされはせぬ。
二十七歳
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
淫楽
(
いんらく
)
の
蝮
(
くちばみ
)
まとふ
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
淫
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
楽
常用漢字
小2
部首:⽊
13画
“淫楽”で始まる語句
淫楽三昧