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涼風
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りょうふう
ふりがな文庫
“
涼風
(
りょうふう
)” の例文
一夜
(
いちや
)
涼風
(
りょうふう
)
を銀座に追う。
人
(
ひと
)
肩
(
かた
)
を
摩
(
ま
)
す。正に
是
(
これ
)
連袵
(
れんじん
)
幃
(
い
)
を成し
挙袂
(
きょべい
)
幕を成し
渾汗
(
こんかん
)
雨を成すの壮観なり。良家の児女盛装してカッフェーに出入す。
偏奇館漫録
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
スーッと身に
涼風
(
りょうふう
)
が当るように感じたそのうちに、エレヴェーターで下に降りるような気がしてきた。それと共に身体が
冷
(
ひえ
)
て、ガタガタ
慄
(
ふる
)
えだした。
蠅
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
もちろんそれは夏過ぎて
涼風
(
りょうふう
)
が立ち、だんだん冬に向かうようになってからのことであって、夏のしびまぐろは、たいてい切り身となって魚屋の店頭を
賑
(
にぎ
)
わすのである。
鮪を食う話
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
帝都の
外郭
(
がいかく
)
にそっと
環状
(
かんじょう
)
を描いて走る省線電車は、窓という窓をすっかり開き時速五十キロメートルの
涼風
(
りょうふう
)
を
縦貫
(
じゅうかん
)
させた
人工冷却
(
フォースド・クーリング
)
で、乗客の居眠りを誘った。
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
海原
(
うなばら
)
を越えてくる
涼風
(
りょうふう
)
は、熱っぽい
膚
(
はだ
)
のうえを吹いて、寒いほどであった。
仰
(
あお
)
げば、夜空は気持よく晴れわたり、南十字星は、ダイヤモンドのようにうつくしく輝いて、わが頭上にあった。
地球要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“涼風”の意味
《名詞》
涼風(りょうふう / すずかぜ)
涼しい風。
(出典:Wiktionary)
涼
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
“涼風”で始まる語句
涼風冠