“りょうふう”の漢字の書き方と例文
語句割合
涼風100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帝都の外郭がいかくにそっと環状かんじょうを描いて走る省線電車は、窓という窓をすっかり開き時速五十キロメートルの涼風りょうふう縦貫じゅうかんさせた人工冷却フォースド・クーリングで、乗客の居眠りを誘った。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
海原うなばらを越えてくる涼風りょうふうは、熱っぽいはだのうえを吹いて、寒いほどであった。あおげば、夜空は気持よく晴れわたり、南十字星は、ダイヤモンドのようにうつくしく輝いて、わが頭上にあった。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)