“浜縮緬”の読み方と例文
読み方割合
はまちりめん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
並九曜ならびくようの紋のついた浜縮緬はまちりめん単衣羽織ひとえばおりをフワリと着せかけると、また、もとの席までもどって行って、首をかしげながらつくづくと眺め
顎十郎捕物帳:16 菊香水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
この須崎と云う男は上州の地主で、古風な白い浜縮緬はまちりめんの帯を腰いっぱいぐるぐる巻いて、豚のように肥った男だった。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
長浜へ着いて、浜縮緬はまちりめんの柄が気に入ったから欲しいと言わず、桃山城の御殿と、山楽の壁画を、そっくり買いたい——それがお銀様らしいと言わなければならぬ。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)