“泣黒子”の読み方と例文
読み方割合
なきぼくろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
厳格に——けれどもつうやは母のように年をとっていたわけでもなんでもない。やっと十五か十六になった、小さい泣黒子なきぼくろのある小娘こむすめである。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
これは俗に泣黒子なきぼくろと云つて、幸にも自分の一族、乃至は平生畏敬して居る人々の顏立かほだちには、ついぞ見當らぬ道具である。むべなる哉、この男、どうせ將來好い目に逢ふ氣づかひが無いのだもの。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)