“没却”のいろいろな読み方と例文
旧字:沒却
読み方割合
ぼっきゃく50.0%
ぼつきやく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
教師が教場に出てもこころざしを遠きにけ、役人が執務するに、俗務のために没却ぼっきゃくされない、すなわち一ごんちぢめると、吾人ごじんが人格としてまったく世をはなれた思想をいだくと同時に
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
俺だつて一個の人間であつて見れば、何時まで自己じこ没却ぼつきやくして、此様に苦しむでゐる、ことあ有りやしない。一つはねを伸して、此のあやふやな境遇きやうぐうを脱けて見やうじやないか。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)