かん)” の例文
所謂補瀉ほしやの別である。峻烈手段にはかんの三法があるが、其一隅を挙げて瀉と云ふのである。張従正は瀉を用ゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
かれは、かういふ苦肉策を考へる時には、いつも、幼時教へられた東西歴史の交渉研究に必要なジンギスかん、タメルラン、アチラなどの事蹟を思ひ浮べるのである。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)