“水飛沫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずしぶき66.7%
しぶき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陽気なピロちゃんが、鮎子さんの腹の下をくぐり抜けて、筏のすぐそばで海豹あざらしのようにひょっくりと顔を出す。間髪をいれずにえらい水飛沫みずしぶきをあげながら、鮎子さんとトクさんが到着する。
キャラコさん:07 海の刷画 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
まなじりが張りさけんばかりにクヮッと眼をむき、なにか、眼に見えぬ水中の敵とでも争うような恰好で、凄じい水飛沫みずしぶきをあげながら夢中になって両手で水を叩きまわっていたが、それも束の間で
顎十郎捕物帳:14 蕃拉布 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
風は空からではなく、海から空へ一秒の休みもなく吹き、虚空には幾千万の鞭を揮うような鋭い音が満ちわたって、雨の水飛沫しぶきで三メートル先のものはなにも見えなくなった。
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)