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残滓
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かす
ふりがな文庫
“
残滓
(
かす
)” の例文
旧字:
殘滓
塵埃
(
ごみ
)
も
残滓
(
かす
)
もそれぞれの時代の歴史性に従って残しつつ更に大きなプラスを持って積極的な進歩のための役割を果すものである。
ヒューマニズムへの道:文芸時評
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
もしこのとき滝人に憐情の
残滓
(
かす
)
が少しでもあれば、父と子が声なく呼び合わしている、痛ましい狂喚を聴いたに相違ない。
白蟻
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
残滓
(
かす
)
のように、皮膚の色は変色して、紫灰色に——牧は、干した蛙のように、草の中にうずくまっていた。
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
「えへへ。」と笑う、茶色な前歯、金の入歯と入乱れて、窪んだ頬に
白粉
(
おしろい
)
の
残滓
(
かす
)
。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
貴方という竪琴の
絃
(
いと
)
が切れてからというものは……それからというもの……私は破壊され荒され尽して、ただ
残滓
(
かす
)
と涙ばっかりになった
空虚
(
うつろ
)
な身体を
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
残
常用漢字
小4
部首:⽍
10画
滓
漢検1級
部首:⽔
13画
“残”で始まる語句
残
残酷
残念
残骸
残余
残虐
残忍
残喘
残燈
残惜